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こんにちは!対馬にある自動車整備工場、「対馬モーターサービス」の整備士です。
車の車検や自動車保険の更新のタイミングで、「車両保険に免責金額をつけるべきか」と悩まれたことはないでしょうか?保険料を少しでも安く抑えたいと思うのは当然ですよね。ですが、いざ事故やトラブルで車を修理に出すときになって、この免責金額の設定が原因で「えっ、そんなはずじゃなかったのに!」と驚かれるお客様が後を絶ちません。
今回は、保険会社の視点ではなく、私たち「車を直す現場」の整備士目線から、免責金額設定のリアルな注意点や、等級ダウンの仕組み、さらには修理工場と保険会社の相性についてお話ししていきます。
いざ修理のときに発覚する「免責」の落とし穴
免責金額とは、簡単に言ってしまえば「事故で車を修理する際の自己負担額」のことです。例えば、免責を5万円に設定していて修理代が30万円かかった場合、最初の5万円は自分で支払い、残りの25万円を保険会社がカバーしてくれるという仕組みですね。
毎月の保険料を安くするために、「1回目の事故は免責5万円、2回目は10万円」という設定(5-10設定)にされる方は非常に多いです。ところが、うちのお客様でも、いざバンパーをぶつけてしまって入庫された際に、「保険を使うのに手出しで5万円も払うんですか!?」と驚かれる方が本当によくいるんですよね。
保険に入っているから手出しゼロで直せると思っていたのに、実は自己負担があった……。この「いざという時のギャップ」は、整備の現場では日常茶飯事となっています。
忘れてはいけない1等級ダウンと3等級ダウンの違い
「じゃあ、免責分の5万円を払って保険で直そう」となるかというと、そう単純ではありません。保険を使うと翌年からの「等級」が下がり、保険料が大きく値上がりしてしまうからです。ここで知っておきたいのが、事故の内容によって「1等級ダウン」と「3等級ダウン」があるということです。
【1等級ダウンになるケース】 飛び石によるフロントガラスの割れ、台風による水没や飛来物でのヘコミ、盗難、火災など、運転手の過失というよりも「不可抗力」に近いトラブルです。
【3等級ダウンになるケース】 対人賠償や対物賠償はもちろんですが、電柱にぶつかってしまったなどの自損事故、車同士の衝突による一般的な車両保険の使用などは、こちらに該当します。
たとえば、駐車場でうっかり壁に擦ってしまい、修理見積もりが8万円だったとします(自損事故なので3等級ダウン)。お客様の免責金額が5万円に設定されていれば、保険会社からは3万円しか支払われません。しかも、翌年から3等級ダウンして保険料が数万円跳ね上がります。
こうなると、「保険の支払いは3万円だけなのに、翌年からの保険料アップを考えたら、保険を使わずに8万円全額自腹で直したほうがトータルで安上がりになる」という逆転現象が起きてしまうんです。整備士としてお見積もりをお出しする際、この現実をお伝えするのはいつも心苦しい瞬間です。
整備士目線で見る「保険会社と工場の相性」
ここで、整備工場ならではの少し裏側の話をさせてください。実は、免責設定とは別に「どこの保険会社を選んでいるか」によって、修理のスムーズさが大きく変わることがあるんです。
自分で整備していた経験から言うと、保険会社によっては「指定工場制度(保険会社と提携している特定の工場)」を強く勧めてきて、お客様が普段通っている地元の車屋に入庫しづらくなるケースがあります。また、レッカーの手配が遅かったり、いざ修理となった際の「協定(修理代金の見積もり交渉)」で、極端に部品代や工賃の支払いを渋る保険会社も存在します。
いくら保険料が安くて免責金額の設定が魅力的でも、修理代の払いが渋い保険会社だと、工場との交渉が難航して車の引き渡しが遅れてしまう……なんてこともあり得るんです。ネット型や代理店型など色々な選択肢がありますが、「事故のときに地元の工場でスムーズに直せるか」という観点も、保険選びの大切なポイントになります。
どう設定するのが正解か?整備士のおすすめ
では、免責金額はどう設定するのが正解なのでしょうか。これもお客様によくご相談されるのですが、車の乗り方や考え方によって変わってきます。
「車両保険は、全損や数十万円規模の大事故のときだけ使う『お守り』だ」と割り切れるなら、免責を5万円や10万円に設定して毎月の固定費を下げるのはとても賢い選択です。その代わり、「ちょっとした擦り傷やヘコミは、保険を使わず自腹で直す(あるいは直さずに乗る)」という覚悟を持つことが大切です。
逆に、「少しでも傷がついたら絶対にきれいに直したいし、その時の手出しはゼロがいい!」という方は、毎月の保険料が少し高くなっても、免責ゼロ(車対車免責ゼロなどの特約含む)にしておくことをおすすめします。
まとめ
今回は、車両保険の「免責金額」について、修理現場の視点から解説してみました。免責設定の落とし穴や、1等級ダウン・3等級ダウンの違い、そして保険会社と修理工場のリアルな相性など、知っておいて損はない情報ばかりです。 車検や保険の更新が近づいたら、ぜひ「自分の乗り方なら免責はどうすべきか」を見直してみてください。迷ったときは、普段から車を診てもらっている地元の整備士さんに相談してみるのもおすすめですよ。
参考
- 自動車保険の免責とは?金額の設定方法や自己負担がないケースなども紹介
- 自動車保険に車両保険をつけた時に金額は設定できる?車両保険金額の目安と決め方について解説
- 自動車保険に車両保険は必要か?必要性を判断するポイントや保険料を抑えるコツも紹介
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