長距離ドライブが激変?ACC(アダプティブクルーズコントロール)の進化と整備に潜む落とし穴

📁 🚗 整備の現場

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

こんにちは、長崎県対馬市で『対馬モーターサービス』を営んでいる整備士です。ブログ『kawatms-blog』へようこそ!

今回は、最近の新車に当たり前のように付いている「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」についてお話しします。高速道路などで前の車に自動でついていく便利な機能ですが、「実際どうなの?」「気をつけることはあるの?」といった疑問をお持ちの方も多いはず。この記事では、最新のACC事情と、整備士目線で知っておいてほしい「修理費用」や「使い方」のポイントを解説します。

進化するACC、ここまできてるんです

運転支援技術の代表とも言えるACC。最近の進化は本当にすごくて、四輪車では軽自動車でも「全車速追従機能」が付いている車種が増えました。これは、ノロノロ運転の渋滞で完全に停止するまで前走車についていき、発進時も軽くアクセルを踏むかボタンを押すだけで再び追従を始めてくれる機能です。長距離の移動はもちろんですが、対馬のような離島からフェリーで本土に渡り、慣れない高速道路を長く走るときなんかに、疲労をグッと減らしてくれますよね。

さらに驚きなのが、この波がバイク(二輪車)にも来ているということ。2024年のニュースでは、ボッシュがバイク用の先進安全技術(ARAS)として「ACC Stop & Go」を発表し、KTMなどのプロトタイプやBMWの新型バイクにも投入され始めています。車間距離を保つ技術が、四輪から二輪へとどんどん広がっているのが今のトレンドなんですよね。

現場の声「ACC中、右足ってどこに置けばいい?」

ACCはアクセルやブレーキを車が自動で操作してくれるのでとても楽なんですが、うちの工場でお客様と話していると、よく聞かれるリアルな悩みがあるんです。

それが「ACCが作動している間、右足はどうしておけばいいの?」という疑問。

たしかに、アクセルを踏まなくていい分、右足がヒマになりますよね。ブレーキペダルの上にずっと浮かせておくと足が疲れてスネがつりそうになりますし、かといって床にベタッと置いて投げ出してしまうと、いざ急ブレーキが必要なときに反応が遅れてしまって非常に危険です。

最近のクルマは右足の置き場を工夫しているものもありますが、基本的には「かかとを床につけ、つま先はいつでもブレーキペダルを踏める向きにして待機する」のが正解です。私自身も、整備した後のテスト走行でACCの動作確認を行うことがありますが、いつでも踏み込めるこの姿勢をキープしています。

整備士にしかわからない「修理代の落とし穴」

そしてもうひとつ、車買い替えの前に絶対に知っておいてほしいことがあります。それが「バンパーを軽くぶつけたときの修理代」です。

ACCはフロントガラス上部にあるカメラや、フロントのエンブレム裏などにあるミリ波レーダーで前の状況を監視しています。

昔の車なら「壁に軽くコツンとぶつけちゃって、バンパーに少し傷がいっただけだから、タッチペンで塗っておいてよ」で済んでいた話が、今はそうはいきません。バンパー裏のレーダーの取り付け角度がミリ単位でズレてしまうと、システムがエラーを出してACC自体が使えなくなってしまうんです。

これを直すには、バンパーの修理に加えて「エーミング」という専用ツールを使ったレーダーの角度(光軸)調整作業が必要になります。この作業だけで数万円単位の費用がかかることも珍しくありません。「ちょっとこすっただけなのに、なんでこんなに修理代が高いの?」とお客様によく言われるんですが、これが先進安全技術を搭載した車の裏側なんです。

まとめ

ACCはドライバーの疲労を劇的に減らしてくれる素晴らしい機能ですが、使う上で2つのポイントを覚えておいてください。

1つ目は「センサー周りの清掃」。フロントガラスのカメラ部分の曇りや汚れ、エンブレムの泥や雪は、システムがエラーを起こす原因になります。洗車の時は意識して綺麗にしてあげてください。 2つ目は「過信しないこと」。あくまで運転の「支援」機能です。右足は完全に休ませるのではなく、いつでもブレーキを踏める態勢をつくっておきましょう。

これから車を選ぶ際は、こうした機能がいざ壊れたときの維持費や修理のことも少し頭の片隅に入れておくと、より納得できる車選びができると思います。ご自身のライフスタイルに合った車探しのヒントになれば嬉しいです。

参考

🛒 整備用品をチェック

記事で紹介した工具・ケミカルの実物は楽天市場でチェックできます。

👉 楽天市場で整備用品を見る

※ アフィリエイト広告:購入により当ブログに紹介料が発生する場合があります。