SUV全盛期に朗報?復活する国産ワゴンと新型EVワゴンを整備士目線で徹底解説

📁 🚗 整備の現場

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こんにちは、対馬で自動車整備工場「対馬モーターサービス」を営んでいる管理人です。

この記事では、最近ニュースを賑わせている「国産ステーションワゴンの復活」について、現場で車を触っている整備士の目線からお話ししていこうと思います。

うちの整備工場にもよく、車検やオイル交換のタイミングで「最近は背の高いSUVばかりで、昔みたいな使い勝手のいいワゴンがないね。乗り換え候補がなくて困るよ」なんてボヤくお客様がいらっしゃるんですよね。 確かにここ数年、国産メーカーのラインナップからステーションワゴンがどんどん姿を消し、すっかりSUVブーム一色になっていました。

しかし、最近の新車情報を見ていると、どうやら国産ワゴンの熱が再び上がってきているようです。

国産ステーションワゴン再燃の兆し

少し前に話題になったトヨタの「クラウンエステート」。往年の名車が形を変えて復活するというニュースは、多くのワゴンファンを喜ばせました。

さらに、なんと2026年春ごろには、全長4.8m級の新型EVワゴン「bZ4Xツーリング」が国内発売予定というニュースも飛び込んできました。カクカクした精悍なボディで、広い室内空間を持つ大型ツーリングワゴンとのことです。

欧州車に目を向けると、フォルクスワーゲンのパサートやアウディA5アバントなどが新型を次々と出していますが、国産車でもついにこの「ワゴンの波」が来ているのは、車好きとしてはとても嬉しいニュースですよね。

整備士目線で見る「大型・EVワゴン」の注意点

SUV一辺倒だった市場に、荷物が積めて走りもいいワゴンが戻ってくるのは大歓迎です。しかし、整備の現場から見ると、今回の「bZ4Xツーリング」のような大型のEV(電気自動車)ワゴンには、少し気を揉む部分があります。

1. とにかく「重い」!リフトアップに気を使う

自分で整備していた経験から言うと、EVは床下に巨大で重たいバッテリーを積んでいるため、とにかく「車重が重い」んです。同じサイズのガソリン車と比べても、数百キロ重くなるのが普通です。

そのため、うちの工場でも車検や修理でEVをリフトアップする時には、ジャッキアップポイントの位置や全体の重量バランスにかなり気を使います。重い車を安全に持ち上げるのは、機材への負担も大きく、いつも以上に神経を尖らせるポイントなんですよね。

2. タイヤへの負担とランニングコスト

そして、お客様のお財布に一番ダイレクトに響くのがタイヤの消耗です。

車重のあるEVが、ワゴンのように荷物を満載して走ると、タイヤへの負荷は相当なものになります。ガソリン車のワゴンからEVワゴンに乗り換えた場合、モーターならではの出だしのトルクの強さと車重との相乗効果で、「今までより早くタイヤの溝が減るな」と感じるケースが多くなるはずです。

とくに最近のデザイン性の高い車は大径ホイールを履いていることが多いので、いざタイヤ交換となった際の出費も大きくなりがちです。車体価格や燃費(電費)だけでなく、こうしたタイヤなどの消耗品のランニングコストは、購入前にしっかり計算しておいたほうがいい大事なポイントです。

対馬のような地方での使い勝手は?

とはいえ、懸念点ばかりではありません。 重心が高いSUVと比べて、重いバッテリーを床下に敷き詰めたEVワゴンは、地を這うような圧倒的に安定した走りが期待できます。

対馬のようなアップダウンや急なカーブの多い離島の道では、この低重心が生み出す安定感は、長距離ドライブの疲労軽減に直結します。 カーブで車体がグラッと傾きにくいのは、運転している本人だけでなく、助手席や後部座席に乗っているご家族にとっても乗り物酔いしにくく、快適なドライブに繋がるんですよね。

まとめ

かつて一世を風靡したステーションワゴンが、EVという新しい技術を伴って国産市場に戻ってくるのは非常に楽しみです。

もし今後、新しい国産ワゴン(とくにEVモデル)を購入しようと検討している方は、低重心による素晴らしい走りを楽しめる一方で、「車の重さからくるタイヤ代などのランニングコストの増加」にはぜひ気をつけてみてください。

車重がある分、タイヤの空気圧が下がったまま走ると、偏摩耗が一気に進んでしまいます。月に1回、ガソリンスタンドや整備工場で空気圧チェックをするだけでも、タイヤの寿命はかなり変わってきます。ぜひ、愛車の足元には気を使ってあげてくださいね。

参考

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