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いよいよ本格化するAI自動運転の波

こんにちは!長崎県の対馬市で自動車整備工場「対馬モーターサービス」を営んでいる整備士です。 今回は、これからの車選びや整備業界にも大きく関わってくる「自動運転の最前線」と、現場の整備士だからこそ感じる「自動運転システムとハードウェアの裏側」についてまとめてみたいと思います。
近年、AI(人工知能)の進化によって自動運転の技術が飛躍的に伸びていますよね。私たちの整備工場のような小規模な現場でも、将来的にはこうしたAI搭載車のメンテナンスにどう対応していくかが大きな課題になってきているんです。
日産とWayveのAI自動運転へのアプローチ

まず最新の動向として、イギリスの自動運転スタートアップである「Wayve(ウェイブ)」が、日産やUberと提携し、2026年後半に東京でロボタクシーのパイロットテスト(実証実験)を開始する予定であることが報じられています。さらに日産は、2027年からこのWayveの自動運転ソフトウェアを活用して、自社の先進運転支援システムを強化すると公表しました。
このWayveのAI技術の面白いところは、高価な特定のセンサーや事前の高精細マップにガチガチに依存するのではなく、車に搭載されているカメラなどのセンサーから得たデータをAIが直接学習し、状況を判断するという点です。コストに敏感な自動車メーカーにとっては、非常に魅力的なアプローチと言えます。
ソフトウェアは進化しても、ハードウェアは老朽化する

AIによるソフトウェアのアップデート(OTAなど)で車が進化し続ける時代、と言われると魔法のようですが、ここで整備の現場から1つお伝えしたいリアルがあります。それは、「ソフトウェアがいくら賢く最新になっても、車についている『ハードウェア(部品)』は物理的に古くなる」という事実です。
実は先日、アメリカのテスラ社で非常に興味深い事実が明らかになりました。2019年から2023年にかけて販売された旧型ハードウェア(Hardware 3)搭載のテスラ車において、最先端の完全自動運転ソフト(FSD)を動かすためには、物理的なハードウェアのアップグレードが必要になるだろうと、CEOのイーロン・マスク氏が認めたというニュースです。
うちの工場でも、数年乗ったお車のバックカメラやフロントカメラのレンズが日に焼けて白濁してきたり、バンパーにちょっとぶつけただけで内部のミリ波レーダーの光軸がズレてしまったりというトラブルをよく見かけます。整備の現場で見ていると、高度な自動運転になればなるほど、何百万人というユーザーの車を数年後に「物理的にアップグレードする」のは、部品代も含めて相当な労力と工賃になるはずなんですよね。
AI時代に向けた実務的なアドバイス

読者の皆様にお伝えしたい実用的なアドバイスとしては、これから数年型落ちの「高度な運転支援機能がついた中古車」を買う時には注意が必要だということです。『ソフトウェアは最新にアップデートしてあります!』と言われても、車載カメラのレンズが劣化していたり、そもそも搭載されているコンピュータチップ自体が物理的に古くて、最新の安全機能に対応しきれないケースが出てくると思われます。
パソコンやスマホが数年で買い替えになるように、車の安全装備も「ソフトウェアだけでなく、ハードウェアの限界」を気にする時代になってきているんですよね。中古車を選ぶ際は、カメラレンズのクリアさや、外装のわずかなズレにも気を使ってみてください。
また、私たち整備工場としても、AIがどれだけ賢くなっても「カメラのレンズを綺麗に保つ」「センサー周辺をぶつけたら必ず専用のターゲットを使って再調整(エーミング)する」といった、アナログで精密な整備の重要性はむしろ増していくと痛感しています。小規模ビジネスだからこそ、こうした基礎的なハードウェアのメンテナンス技術を確実にしておくことが、AI時代の車検や整備で生き残るカギになると実感しています。
まとめ
日産とWayveの提携など、AIを活用した自動運転技術は確実に私たちの生活に近づいてきています。しかしながら、テスラの事例が示すように「物理的な部品の限界」は必ず存在します。AIの恩恵を安全に受け続けるためには、我々整備士による的確なハードウェアの診断とメンテナンスが不可欠です。今後とも、現場感を持った視点で最新技術と向き合っていきたいと思います。
出典

- TechCrunch Mobility: Travis Kalanick’s return proves it really is 2016 again
- Self-driving tech startup Wayve raises $1.8B from Nvidia, Uber, and three automakers
- TechCrunch Mobility: Elon’s admission
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