「自動駐車」はなぜ使われない?整備士が感じる現状と脱ソナー技術の行方

📁 🚗 整備の現場

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自動駐車システム、実はあまり使われていない?

こんにちは。対馬で自動車整備工場を営んでいる『対馬モーターサービス』の整備士です。

近年、新車のカタログを見ていると、ボタン一つで車が勝手に駐車してくれる「自動駐車システム(オートパーキング)」を搭載したモデルが増えてきましたよね。最近では、BMWがiPhoneの「My BMW アプリ」を使って遠隔で駐車できる機能を欧州などで展開するなど、技術の進化は目覚ましいものがあります。

しかし、日本の最新の自動車メディアのレポートでも「ソナーは必須でもオートパーキングは不要論多数」と指摘されているように、実際に活用しているユーザーは少ないのが現状のようです。

うちの工場でも、お客様から「新しい車を買って最初は使ってみたけど、駐車枠を認識するまでに時間がかかったり、切り返しが多くて後ろの車を待たせてしまうから、結局自分で停めちゃうんですよね」という声をごく普通に耳にします。

日本のスーパーやコンビニの駐車場は狭かったり、白線がかすれていたりすることが多く、システムが戸惑っている間に自分でハンドルを切った方が早い、と感じるドライバーが多いのだと思われます。

整備士目線で見る「センサー過多」と修理コストの悩み

ここからは整備士としての少し裏話になりますが、自動駐車や駐車支援システムが高度になるにつれて、車のバンパー周りには「超音波センサー(ソナー)」がいくつも埋め込まれるようになりました。

これが修理の現場では結構な悩みの種なんです。 昔なら「バンパーを軽くこすったから、ちょっと磨いてタッチペンで塗っておいて」で済んだものが、今では少しの衝撃でもセンサーの交換が必要になったり、センサーを交換した後に「エーミング」と呼ばれるシステムの再調整(カメラやレーダーの的当て・校正作業)を行わなければならなかったりします。

お客様に修理のお見積りを出すと、「えっ、コンクリートブロックにちょっと擦っただけなのに、こんなに修理代がかかるの!?」と驚かれることが本当に多いです。安全・便利な機能と引き換えに、いざという時の修理費用が高額化しているのが現代の車のリアルな事情なんですよね。

「脱ソナー」技術が未来の修理代を変えるかも?

そんな中、整備業界でも注目したいニュースがありました。フランスの自動車部品大手であるFORVIA(フォルヴィア)が、超音波センサー(ソナー)を使わずに自動駐車を行う技術を開発し、2029年の量産を見据えているというのです。

これはどういうことかと言うと、今までバンパーにたくさん付いていた超音波センサーを廃止し、「ミリ波レーダー」などの別のセンサーで周囲の状況を把握させようという試みです。

もし将来的に車のバンパーまわりから多数のソナーが減り、システムがミリ波レーダーなどに集約されていけば、バンパーを少しぶつけた際の部品代や、複雑な整備の手間がシンプルになる可能性があります。私たち整備工場としても、修理コストが下がればお客様の負担を減らせるので、「脱ソナー技術」の今後の動向には期待しています。

まとめ:自動駐車システム搭載車を選ぶあなたへ

現状の自動駐車システムは、海外の広大な駐車場には向いていても、日本の複雑な道路環境や狭い駐車スペースでは「人間が停めた方が早い」と判断されがちな過渡期にあります。

これから新車の購入を検討されている方は、以下の点を意識してみてください。

  1. 自分の生活圏に合っているか:いつも停めている自宅やスーパーの駐車場で、システムがスムーズに作動しそうか(路面や白線の状態)を試乗などで確認する。
  2. 修理コストの覚悟:バンパー周辺にセンサーが多数ついている車は、軽微な接触でも修理代が高額になりやすい傾向があるため、車両保険への加入や「免責金額」の設定をしっかり見直す。

将来、「脱ソナー」やAIの進化によって日本の狭い駐車場でも一瞬でピタッと停められる技術が普及すれば、本当の意味での「自動駐車時代」がやってくるかもしれませんね。それまでは、システムに頼りすぎず、安全確認を忘れずにドライブを楽しんでいきましょう!

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