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はじめに
こんにちは!対馬で自動車整備工場「対馬モーターサービス」を営んでいる整備士です。 今回は、最近発表された「新型軽自動車」の動向について、現場の整備士目線でお話ししてみたいと思います。
対馬のような地方や離島では、道が狭かったり駐車スペースが限られていたりで、軽自動車は一家に一台どころか「一人一台」のまさに生活の足ですよね。うちの工場に入庫する車の多くもやっぱり軽自動車です。 最近のニュースを見ていると、実用性の進化と電動化(EV化)の波がグッと身近になってきたなと感じます。今回は、いくつかの新型車をピックアップしながら、整備の現場から見たメリットや注意点をお伝えします。
新型ムーヴに見る「スライドドア化」の波
まず大きな話題になっているのが、ダイハツから発売された7代目の新型「ムーヴ」です。 WebCGのニュースによると、今回の新型ムーヴは歴代で初めてリアスライドドアを採用したとのこと。 子育て世代の方や、高齢の親御さんを乗せる機会がある方にとって、狭い駐車場でも隣を気にせず大きく開けられるスライドドアは本当にありがたい装備ですよね。これが定番車種のムーヴにまで採用されたというのは、車選びの基準に少なからず影響を与えそうです。
整備士から見たスライドドアの注意点
ただ、整備の現場で見ていると、近年の「軽自動車のスライドドア化」は利便性が高まる反面、修理のリスクも上がっている印象です。 うちの工場でも、お客様によく言われるんですが、「最近スライドドアの動きがおかしい」「途中で止まってしまう」というご相談をいただくことが結構あるんですよね。 パワースライドドアは、ワイヤーを使ってドアを引っ張ったり、モーターで駆動させたりと、従来の前開き(ヒンジ)ドアにはない複雑な機構を持っています。そのため、ワイヤーの断線やモーターの故障といったトラブルがどうしても起こり得ます。 もし故障して部品交換となれば、部品代や工賃を含めて修理費が数万円単位でかさむケースも珍しくありません。
長く乗るためのコツとして、お客様にもよくお伝えするんですが、スライドドアのレール部分(スライドの軌道になる部分)に砂やホコリが溜まっていないか時々チェックして、軽く清掃してあげるだけでも負担を減らすことができます。新車でスライドドア車を選ぶなら、将来的なメンテナンスについても少し頭の片隅に入れておくと安心です。
軽EV化の波がやってきた!整備はどう変わる?
もう一つの大きなトピックが「軽EV(電気自動車)」の広がりです。 Goo-netの報道によれば、ホンダが9月11日に新型軽乗用EV「N-ONE e:」を発売しました。さらに、くるまのニュースによると、日本市場向けの新ブランドとして2026年5月27日に発表された「EMTA(エムタ)」が、来年には新型の「軽ワゴンEV」を発売する予定となっています。
対馬のような離島だと「航続距離が短いと不便じゃない?」と思われるかもしれませんが、実は毎日の通勤や買い物、つまり数十キロ以内の「ちょい乗り」がメインの方にとっては、自宅で充電できてガソリンスタンドに行く手間が省ける軽EVは、ランニングコストの面で非常に合理的な選択肢になりつつあると個人的には感じています。
EV整備のリアルとこれからの課題
では、EVになると整備はどう変わるのか。整備士としてはここが一番気になるところです。 当然ですが、エンジンがなくなるためエンジンオイルの交換は不要になります。「なんだ、メンテナンスフリーじゃん!」と思われがちですが、実はそう単純でもありません。
まず、バッテリーの温度を管理するための「冷却水」の点検や交換が重要になってきます。 また、バッテリーを床下に積むため、従来のガソリン軽自動車に比べて車重がかなり重くなるんですよね。車が重くなると、タイヤの減りが早くなったり、ブレーキパッドや足回りの部品(サスペンションなど)への負担が大きくなる可能性があります。 正直なところ、私たち町の整備工場にとっても、これからEV特有の診断機や専用工具が必要になってくるなど、車検や整備のあり方が大きく変わっていく過渡期にきていると感じています。ディーラーさんだけでなく、我々町の整備士も常に勉強してアップデートしていかないといけない時代なんですよね。
まとめ
今回は、ダイハツの新型「ムーヴ」のスライドドア採用や、ホンダ「N-ONE e:」、新ブランド「EMTA」の軽EVといった新型軽自動車の話題を、整備士の目線で解説してみました。
- スライドドアは便利ですが、可動部が多い分、将来の修理費用や日頃のレール清掃を意識しておくと安心です。
- 軽EVはガソリン代やオイル交換代が浮くメリットがある一方、足回りへの負担増など別の部分でのメンテナンスが必要になってきます。
これから車を乗り換えようと検討されている方は、購入価格やカタログの数値だけでなく、「買った後の整備や修理はどうなるのか」という視点もぜひ持ってみてくださいね。対馬で車のことなら、いつでもお気軽にうちの工場へご相談ください!