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オイルフィルター、ちゃんと交換していますか?
こんにちは!対馬で自動車整備工場を営んでいます、「対馬モーターサービス」の整備士です。
車のメンテナンスと聞いて一番に思い浮かぶのは「エンジンオイルの交換」ですよね。ガソリンスタンドや車用品店でもよく案内されるので、こまめに交換している方も多いと思います。ですが、その際によく聞かれる「オイルフィルター(エレメント)はどうしますか?」という言葉、なんとなく「今回はいいや」と断っていませんか?
今回は、ついつい忘れがちなオイルフィルターの役割と、整備士目線でのおすすめの交換時期についてお話ししていきます。
オイルフィルターはエンジンの「腎臓」
エンジンが動くと、内部ではどうしても鉄粉(金属粉)やスラッジと呼ばれる燃えカス汚れが発生します。エンジンオイルはこれらの汚れを洗い流す役割も持っているのですが、汚れたオイルがそのまま循環し続けると、エンジン内部に傷をつけたり、動きを悪くしたりしてしまいます。
そこで活躍するのがオイルフィルターです。 オイルフィルターは、オイルに混ざった汚れや金属粉を綺麗に濾過(ろか)してくれる、例えるなら人間の「腎臓」のような役割を果たしています。
フィルターが目詰まりを起こすと、汚れをキャッチしきれなくなり、汚れたオイルがそのままエンジン内を巡回することに。最悪の場合、エンジンの焼き付きや深刻な故障につながる恐れもあるんです。
整備士がおすすめする交換サイクルの目安
では、具体的にどのくらいのタイミングで交換すればいいのでしょうか。
先日、三菱のデリカD:2とトヨタのカローラクロスハイブリッドのメンテナンス情報を確認したところ、どちらもエンジンオイルの交換時期の目安は「5000km毎」、そしてオイルフィルターの交換は「10000km毎」と案内されていました。
うちのお客様でも、「とりあえずオイル交換だけで」と済ませようとする方は時々いらっしゃいます。もちろん、毎回オイルフィルターを替える必要はありません。ですが、現場の整備士として見ていると、やはり「オイル交換は5000kmごと、フィルターはその2回に1回(10000km)」を基本のサイクルとして覚えていただくのが一番トラブルが少ない印象です。
例えば、ホンダのN-BOXカスタムの事例でも、オイルやフィルターが汚れたまま交換しないでいると、燃費が悪化したり、最悪エンジン故障の原因になると報告されています。
フィルター交換時はオイルの量も変わります
もう一つ知っておいていただきたいのが、オイルフィルターを交換すると、必要なエンジンオイルの量も少し増えるということです。
三菱デリカD:2の場合、オイル交換のみなら2.9Lのオイルが必要ですが、フィルターも同時に交換する場合は3.3Lが必要になります。フィルターの中にもオイルが満たされるため、その分の約0.4Lが多く必要になるんですね。工賃だけでなく、オイル代も少し変わってくるポイントです。
車種特有のトラブルにも要注意
実は、オイルフィルターの周りからトラブルが起きやすい車種もあります。
例えば、ポルシェ718ケイマンやボクスターなど一部の輸入車では、オイルフィルター本体(樹脂のケースなど)からオイル漏れや滲みが発生しやすいという事例が報告されています。これは車種特有のウィークポイントだったりするので、私たち整備士も車検や定期点検の時には必ず念入りにチェックする箇所なんですよね。
国産車でも、長期間交換していないとパッキンが劣化してオイルが滲むことがあります。定期的な点検と交換は、こうしたトラブルを未然に防ぐためにも非常に重要です。
自分で交換履歴を確認する方法
「自分が前回フィルターを交換したのっていつだっけ?」と思った方は、以下の方法で簡単に確認できます。
- メンテナンスステッカーを見る 車の運転席のドアを開けたところや、ボンネットの裏、フロントガラスの隅などに、次回のオイル交換時期やフィルター(エレメント)交換時期を書いたステッカーが貼られていることが多いです。
- 点検整備記録簿を確認する 車検証と一緒に保管されている整備記録簿があれば、過去にいつ交換されたかが記載されています。
もしどちらも分からなければ、次回のオイル交換の際に整備士に「フィルターの汚れ具合も見てほしい」と伝えてみてください。
まとめ
エンジンオイルの交換は大切ですが、綺麗になったオイルを長持ちさせ、エンジンを守るためにはオイルフィルターの交換もセットで考える必要があります。 「オイル交換2回につき、フィルター交換1回」。 これだけ覚えておけば、大切なお車に長く安心して乗っていただけるはずです。次回のメンテナンスの際には、ぜひフィルターのことも思い出してあげてくださいね。