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自動駐車システム、皆さんは使っていますか?
最近の新車には、自動でハンドルやアクセルを制御して駐車枠におさめてくれる「自動駐車システム(オートパーキング)」が搭載される車種が増えてきました。カタログを見ていると「これは便利そう!」と期待に胸が膨らみますよね。
しかし、自動車情報誌「ベストカー」の調査記事によると、オートパーキングの「愛車装着率」は23%ある一方で、「よく使う率」はわずか8%にとどまっているそうです。ユーザーからは「自分で止めたほうが100倍速くて正確」「操作を覚えていない」といった声が多く寄せられているとのことです。
整備の現場で聞くリアルな声
うちの工場にお越しになるお客様にお話を伺っても、「納車の時にディーラーで試して以来、一度も使っていないんですよね」とおっしゃる方が非常に多い印象です。特に対馬のような地方だと、スーパーや店舗の駐車場が比較的広く、自分でサッと停めたほうが確実で手っ取り早い場面も多いですからね。
「操作手順を思い出しながらボタンを押すより、自分でハンドルを回したほうが早い」というのが、実用面での素直な感想なのかもしれません。
取扱説明書に見る「過信への警告」
機能が使われにくいもう一つの理由に、システムへの「慣れ」と「不安」があると思います。メーカー側も、安全運転の主役はあくまでドライバーであると強く念押ししています。
例えば、トヨタの「RAV4 PHEV(2026年2月~)」の取扱説明書にある駐車支援機能「アドバンストパーク」の項目を見ると、細いもの(フェンスやワイヤー、自転車など)や背の低いもの(縁石や車止め)、地面に対し垂直でないものは「検知できないことがある」と明記されています。
整備の現場で見ていると、「センサーやカメラ機能がついているから絶対にぶつからない」と過信してしまい、結果的にセンサーの死角にある低いブロックなどに擦ってしまって板金修理に入庫する……というケースが後を絶ちません。システム任せにせず、最後はドライバー自身の目視確認が欠かせないのは間違いありません。
コスト面での朗報と今後の進化
使わない人にとっては「不要な装備」に思えるかもしれませんが、実は修理コストの面でも悩ましい問題がありました。自動駐車や障害物検知のためにバンパーに多数埋め込まれた超音波センサー(ソナー)は、ちょっとした接触事故でも交換や高度な再設定作業(エーミング)が必要になり、修理代が高縮つく原因になっています。
しかし、技術は確実に進化しています。仏フォルヴィアは、超音波センサーを省いてカメラ主体のシステムにすることで、コネクターなどを減らしてコストを80〜110ドル下げる技術を開発し、2029年に量産を見込んでいるとのことです。
部品点数が減り、修理費用も抑えられるようになれば、普段は機能をあまり使わない層にとっても、そして我々のような整備工場にとっても非常に恩恵のある進化になると思われます。
まとめ
自動駐車システムは、まだまだ「発展途上の便利機能」という側面があります。日常的な安全運転のお供としてカメラやセンサーを賢く利用しつつ、最終的な安全確認は自分で行う。これに尽きますね。
これから新車選びや中古車選びをされる方は、最新技術のメリットだけでなく、万が一の修理コストなども頭の片隅に置いておくと、より納得のいく車選びができると思います。