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こんにちは、対馬モーターサービスの整備士です。いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。
さて、今回は2026年5月28日にホンダから発表されたリコール情報についてお話しします。「もうリコールに出したから大丈夫」と思っている方も、実は再度チェックが必要かもしれない少し特殊なケースです。記事の概要としては、過去に実施した低圧燃料ポンプのリコール作業における不備による「やり直しのリコール」について詳しく解説していきます。
今回のリコールの概要
今回の対象となるのは、ホンダの『N-BOX』『フィット』『ステップワゴン』など23車種、合計3364台です。対象となるお車の製作期間は2017年5月19日から2020年6月17日までとなっています。
このリコールの原因は、低圧燃料ポンプの部品そのものではなく、なんと過去に実施したリコールでの作業不備です。
国交省への届出情報によると、過去のリコールにおいて低圧燃料ポンプを交換した際、一部の車両で再利用不可の部品である「ロックナット」を再利用してしまったり、指定工具を使わずに組み付けたケースがあったとのことです。これにより気密が保てなくなり、ガソリンが漏れるおそれがあります。実際に不具合が1件報告されているそうです。改善措置として、全車両のロックナットとパッキンを新品に交換し、指定工具を使って規定トルクで締め付ける作業が行われます。
整備士目線で見る「作業不備」の恐ろしさ
同じ整備士として、今回のニュースは正直なところ非常に耳が痛く、身の引き締まる思いです。
整備の現場で見ていると、パッキンやロックナットといった「再利用不可」に指定されている部品について、「見た目がまだ綺麗だから」「問題なく使えそうだから」と魔が差して再利用してしまうトラブルは、決して一部のディーラーさんだけでなく、我々整備業界全体で時折起きてしまうヒューマンエラーなんですよね。
特に燃料系の部品は、わずかな締め付けトルクの違いやパッキンの劣化が、直接的に「ガソリン漏れ=車両火災の危険」に直結します。うちの工場でも、燃料系やブレーキ系など重要保安部品の整備をする際は、整備書での手順確認と、指定工具を使った確実なトルク管理を口酸っぱく指導していますが、改めて「決められた手順を守る」ことの重要性を突きつけられました。対象車種を整備したお客様には、今度ご来店いただいた際に私からもお声がけしようと思っています。
リコール対応に関するよくある疑問(Q&A)
リコールの案内が来ると、お客様からよく以下のような質問をお受けします。
Q. 修理はお金がかかるの? A. リコールによる点検・修理はすべて無償(無料)です。ご自身の負担はかかりませんので安心してください。
Q. 買った販売店じゃないとダメ? A. 基本的に、最寄りのホンダ正規ディーラー(Honda Cars)であればどこでも対応してくれます。中古車で買われた方や引っ越しされた方も、近隣のディーラーに電話で予約を入れれば大丈夫です。
Q. 持ち込み期間に制限はある? A. リコールに有効期限はありませんが、今回のように燃料に関わる部分は大変危険です。案内状が届いたり、ご自身で対象だとわかったら、なるべく早くディーラーに予約を入れることをおすすめします。
自分の乗っている車が対象か確認する方法
今回は「過去に一度リコールに出して直した」というお客様に再び案内が行く可能性があります。ダイレクトメールが届けば確実ですが、引っ越しなどで住所変更をしていないと案内が届かないケースもあります。
ご自身の愛車が対象かどうかは、ホンダの公式ホームページ内にある「リコール検索」に車台番号を入力することで簡単に確認できます。車台番号は車検証に記載されている英数字の番号です。 もしホンダ車に乗っていて、「対象の期間に作られた車かも」と気になった方は、ぜひ一度チェックしてみてください。燃料漏れは本当に危険ですので、早めの対応が安心につながります。
まとめ
今回は、2026年5月28日に発表されたホンダ23車種・3364台の「作業不備による再リコール」についてお伝えしました。再利用不可部品の取り扱いやトルク管理など、我々整備士にとっても教訓となる事案でした。ホンダ車にお乗りのお客様は、一度リコールを受けたからと安心せず、ご自身の車が対象になっていないか今一度ご確認くださいませ。