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みなさんこんにちは、対馬で自動車整備工場『対馬モーターサービス』を営んでいる整備士です。 普段からブログ『kawatms-blog』を読んでいただきありがとうございます。
朝晩が冷え込む季節になったり、旅行などで長期間車に乗らなかったりすると起きやすい「バッテリー上がり」。昔なら「とりあえずホームセンターでバッテリーを買ってきて、スパナ一本で自分で替える」という方も多かったですよね。実は私も若い頃はよく駐車場でササッと交換していたものです。
しかし、近年普及しているハイブリッド車(HV)やアイドリングストップ車では、昔ながらの感覚で対処すると痛い目を見るケースが増えています。今回は、最新の車のバッテリー上がり事情と、意外と知られていない落とし穴について解説します。
ハイブリッド車のバッテリー上がりは「突然」やってくる
ハイブリッド車にお乗りの方、バッテリー上がりの初期症状ってご存知ですか? ガソリン車なら「エンジンをかけるときのセルモーターの回りが弱々しくなったな」という前兆がわかりやすいんですが、ハイブリッド車はセルモーターを補機バッテリー(12V)で напрямую回しているわけではありません。そのため、前兆に気づきにくく、ある日突然システムが起動しなくなるというトラブルが多いんですよね。グーネットなどの情報でも、HV車の補機バッテリー上がりは前兆に気づきにくいと報告されています。
また、意外と知られていないのが「ハイブリッド車は、ガソリン車のバッテリー上がりを救援(ジャンプスタート)できないことが多い」という事実です。構造上、他車のエンジンをかけるための大電流を流すと、ハイブリッドシステム自体が故障してしまう恐れがあるからです。「困っている人を助けようとして自分の車が壊れてしまった」なんてことにならないよう、取扱説明書はしっかり確認してくださいね。
【要注意】アイドリングストップ車特有のバッテリー交換事情
そして、さらに複雑なのがアイドリングストップ車です。例えば、日産セレナ(C26/C27型)のS-HYBRIDモデルでは、バッテリーが2個搭載されているのをご存知でしょうか。
うちの工場でもよくあるんですが、「ネットで安くバッテリーを買って自分で替えたのに、調子が悪い」「アイドリングストップしなくなった」というお客様のご相談です。こういった車種は、本当に要注意なんですよね。 実は、バッテリー2個(メインとサブ)を一緒に替えるだけでなく、交換時に診断機(テスター)を使って、コンピュータの「放電電流積算値」などのリセット作業を行う必要があります。これを怠ると、車側が「まだ古いバッテリーのままだ」と勘違いして正常に制御してくれません。警告灯が消えなくなったり、アイドリングストップが作動しなくなったりと二次的なトラブルを引き起こしてしまいます。
バックアップ電源を取らずに交換してナビのデータが消えてしまうのもよくある失敗ですが、今の車はコンピュータのリセット作業が必須な車種が多いため、DIYでの交換はリスクが高いと言えます。
長持ちさせるコツと自分で気付けるサイン
では、どうすればバッテリー上がりを防ぎ、長持ちさせることができるのでしょうか。
まず、日頃あまり車に乗らない方は、週に1回、20〜30分程度は走行してバッテリーを充電する習慣をつけることが寿命を延ばすコツです。近所のちょっとした買い物でお店をハシゴするような「ちょい乗り」ばかりだと、かえってバッテリーに負担がかかってしまいます。
また、整備の現場で見ていると、後付けのバックカメラやドライブレコーダーの配線間違い(常時電源からの不適切な取り出し)によって暗電流が多くなり、バッテリー上がりを招いているケースもよく見かけます。もし「最近あまり乗っていないわけでもないのに、よくバッテリーが上がるな」と感じたら、後付けした電装品の配線を疑ってみるのも一つの手です。
バッテリーの持ち込み交換はお店によっては可能ですが、コンピュータのリセット作業を確実に行ってもらえるか事前に確認しましょう。
まとめ
今は昔と違って、車の電装系や制御が信じられないくらい複雑になっています。「ただの電池交換」と軽く見ず、ハイブリッド車やアイドリングストップ車のバッテリー交換は、診断機を持っている整備工場などプロに依頼するのが結局一番確実で安心です。ぜひお近くの信頼できる整備工場に相談してみてくださいね。