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こんにちは。対馬モーターサービスの整備士です。
「いつもの細い道」を、これまで通りの感覚で走っていませんか?実は2026年に、私たちドライバーに直結する大きな道路交通法の改正が2つ控えています。
1つは4月から施行される「自転車の側方通過ルール」、もう1つは9月から施行される「生活道路の法定速度引き下げ」です。長年運転している方ほど、身体に染みついたスピード感覚があり、それに頼ってしまうことが多いんですよね。でも、今回ばかりは意識をアップデートしないと、知らない間に重い違反になってしまう可能性があります。
この記事では、2026年に施行される新しいルールと、整備の現場から見た「これからの走り方」についてお話しします。
クルマ側の自転車側方通過ルールの強化(2026年4月1日施行)
まず2026年4月1日からは、クルマが自転車を追い抜くときのルールが厳しくなります。
新しいルールでは、クルマが自転車を追い抜く際、「少なくとも1メートル程度の間隔」を空けることが推奨されます。そして、もしその間隔が確保できない場合は、「時速20km/hから30km/h程度まで速度を落として通過」することが義務付けられるんです。
これに違反した場合、普通車で違反点数2点、反則金7000円が科せられる可能性があります。
私が暮らす対馬に限らず、地方の山道や海沿いの道は、1メートルの間隔を確保するのが物理的に難しい狭い道路が山ほどありますよね。そういう道では、自転車を見かけたら「とりあえずブレーキを踏んで、時速20〜30キロまで落とす」というクセをつけておくことが、現実的な対策になると思われます。
生活道路の法定速度が「時速30キロ」に(2026年9月1日施行)
そして、もうひとつ大きな変更が、9月1日にやってきます。中央線や中央分離帯がない、いわゆる「生活道路」での法定速度が、従来の時速60kmから「時速30km」へと大幅に引き下げられるのです。
「えっ、今まで時速60キロだったの?」と驚かれる方もいるかもしれません。もちろん、標識で「時速30km」や「時速40km」と指定されている道はその通りなのですが、標識がない一般道の法定速度は時速60キロでした。
しかし、9月からは中央線のない道は一律で「法定速度は時速30キロ」になります。
もし、この時速30キロの対象道路で時速60キロを超えるスピードを出すと、違反点数6点となり、行政処分前歴がない人でも「一発免停」となるおそれがあります。「誰もいないし、いつもの道だから」と油断してスピードを出すと、かなり痛い落とし穴が待っているわけです。
整備の現場から見る「時速30km」の壁
うちの工場で事故車の修理をしていると、実は「時速30キロ」というスピードは、車と人・自転車が接触した際の被害を分ける、ひとつの大きな境界線になっていると痛感します。
へこんだバンパーや曲がったボンネットを見ると、衝突時のスピードがすぐになんとなく分かります。時速30キロ以下で当たった場合は部品の交換で済むことが多いですが、それ以上のスピードが出ていると、骨格部分までひしゃげて修理費が跳ね上がるんですよね。もちろん、車だけでなく、相手に与えるダメージも全く違います。
警察庁のデータでも、クルマの速度が時速30kmから40kmになると歩行者の致死率が約3.0%になり、時速50kmから60kmでは17.4%に跳ね上がると示されています。
整備士目線で言わせてもらうと、今回の制限速度の引き下げは、万が一の接触時の被害と修理費、そして何より命を守るための、非常に理にかなったラインだと言えます。
まとめ
2026年の改正によって、私たちが意識すべきことは明確です。
- 自転車を追い越すときはしっかり減速する
- 中央線のない道路に入ったら時速30km以下を意識する
特に9月以降は、うっかり時速60kmの感覚で走ってしまうと一発免停の危険があります。来年の施行を待つのではなく、今のうちからスピードメーターを細かく確認するクセをつけておきましょう。安全運転で、大切な愛車と長く付き合っていきたいですね。