もらい事故で修理が進まない?整備士が教える弁護士費用特約の必要性

📁 🚗 整備の現場

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自動車保険の更新や新規契約の際、「弁護士費用特約」をつけるかどうか迷ったことはありませんか? 「自分は安全運転だから大丈夫」と思うかもしれませんが、実は特約が必要になるのは「自分に全く非がない事故」の時だったりするんですよね。

今回は、長崎県対馬市で自動車整備工場を営む私から、整備士目線で見た弁護士費用特約の必要性や、いざという時の保険の見方についてお話ししたいと思います。

弁護士費用特約とは?具体的な補償内容と加入率

現在、日本国内の自動車保険にはオプションとして「弁護士費用特約」が用意されています。WebCGの記事によれば、この特約への加入率は現在56.9%だそうです。およそ半数以上の方が付帯しているんですね。

補償内容としては、例えば三井住友海上の2026年1月1日以降始期契約のものでは、弁護士・損害賠償請求等費用保険金が被保険者1名につき300万円限度、法律相談費用保険金が10万円限度として支払われることになっています。万が一の時には、これだけの金額をカバーしてくれる非常に頼もしい特約です。

なぜ重要なのか?「もらい事故」のやっかいな落とし穴

「保険に入っているから、事故が起きても保険会社が交渉してくれるだろう」と思っている方は多いですよね。私もお客様からそう言われることがよくあります。 しかし、あいおいニッセイ同和損保のサイトにも記載がある通り、「被害事故やもらい事故」など、こちらに過失が全くない事故の場合は、ご自身が加入している保険会社は示談交渉を行えません。

例えば、信号待ちで停車中に無保険の車に追突された場合など、過失割合が100対0になると、ご自身で直接相手と賠償請求の交渉をしなければならないんです。

整備の現場で見ている「修理が進まない」リアル

うちの工場でも、お客様から「100対0のもらい事故に遭ったけど、相手が費用を出し渋っていて話が全く進まない」といったご相談を受けるケースが実際にあります。

整備士目線で言わせていただくと、相手方との示談や修理費用の負担割合がまとまらないと、修理代の支払い確約がとれないため、お預かりした車の修理にいつまでも着工できないという実態があるんですよね。 整備の現場で見ていると、お客様がご自身で相手とやり取りするのは精神的なストレスが本当に大きそうです。そんな時に弁護士の先生が間に入ってくれると話がスムーズに進み、結果として私達も早く修理に取り掛かることができ、お客様の元へ1日でも早く直った車をお返しできる可能性が高まると感じています。

等級ダウンの仕組みと、整備工場から見た保険会社の選び方

事故が起きた際、車両保険などを使って修理をする場合、等級ダウンについても知っておく必要があります。 保険を使えば何でもかんでも同じように等級が下がるわけではありません。大きく分けて「1等級ダウン」と「3等級ダウン」があります。

たとえば、飛び石でのガラス交換や、車の盗難、火災、台風による被害、落下物との接触など、不可抗力な事故で保険を使う場合は「1等級ダウン」となります。一方で、対人賠償や対物賠償、自損事故、一般車両保険を使用した場合などは「3等級ダウン」となります。弁護士費用特約単体の使用であれば、基本的にノーカウント事故となり等級は下がらないことが多いですが、車両保険と併用すると等級に影響が出ますので、使用前によく確認してくださいね。

また、保険会社を選ぶ際、「保険料の安さ」だけで選んでいませんか? 実は、整備士目線で言うと「整備工場との相性」も非常に重要なんです。保険会社によって、事故発生時のレッカー対応の質や迅速さが異なります。さらに、修理代の査定を行うアジャスターさんの対応も様々で、場合によっては修理代の払い渋りや、修理方法への厳しい制約があり、スムーズに作業が進まないこともあります。いざという時にしっかり車を直すためにも、我々のような整備工場とスムーズに連携してくれる保険会社かどうかは、とても大切なポイントなんだなと日々の業務を通じて感じています。

特約の重複加入には要注意!

弁護士費用特約は非常に便利ですが、気をつけていただきたい落とし穴もあります。 それは「重複加入」です。三井住友海上の規約にも「この特約をご契約のお車以外の自動車保険にもセットした場合は、補償が重複します」という旨の記載があります。

対馬のような車社会だと、一人1台、家族で複数台の車を所有しているご家庭も多いですよね。ご契約の家族範囲によっては、ご家庭の車1台に特約を付けていれば、同居の親族も補償の対象になることがあります。 特約が重複して無駄な保険料を払っていないか、ぜひ一度ご家族全体の契約内容を見直してみることをおすすめします。

まとめ

弁護士費用特約は、もらい事故などいざという時に、交渉のストレスを減らし、車の修理をスムーズに進めるための強力な味方になります。まだ付帯していない方は、次回の更新の際などに検討してみてください。また、すでに複数台お持ちのご家庭は、無駄な重複がないか証券を確認してみてくださいね。

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