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こんにちは!対馬で自動車整備工場「対馬モーターサービス」を営んでいる整備士です。車のメンテナンスについて、なるべく分かりやすくお伝えするこのブログ。今回は、エンジンの心臓部とも言える「スパークプラグ」についてお話ししたいと思います。
最近の車は「スパークプラグは10万km無交換でOK」と言われることが増えましたよね。メーカーの指定でも長寿命化がうたわれています。ですが、これって本当に「10万kmまで放置していい」ということなんでしょうか?
「10万km無交換」の本当の意味
レスポンスの記事によると、「10万km無交換でOK」というのは「10万kmまで何もしなくて良い」のではなく、「10万kmに達したら確実に交換が必要」という意味で捉えるべきだとされています。
スパークプラグは、エンジン内でガソリンと空気の混合気に火をつけるライターのような役割をしています。走るたびに火花を飛ばして少しずつ摩耗していくため、徐々に性能は落ちていきます。
実際、ターボ車やスポーツ走行をする場合は、燃焼温度や負荷が高いため、2万~3万kmごとの点検や交換が目安とされています。また、ZC33Sスズキ『スイフトスポーツ』で純正プラグを約6万km使用したケースでも、交換後に明らかに加速が良くなったという報告があるそうです。
整備の現場から見る「シビアコンディション」の実態
ここで、うちの工場でもよくあるお話をさせてください。お客様から「まだ10万kmいってないからプラグは大丈夫ですよね?」とよく言われるんですが、実はそうとも言い切れないんです。
対馬のようなアップダウンの多い山道での走行や、スーパーなどの近場だけのチョイ乗りが多い環境は、車にとって「シビアコンディション(過酷な使用条件)」になります。こういった乗り方が多いと、10万km持たずに劣化が進んでいるケースが結構ある印象です。
「アイドリングが少しばらつく」「昔より加速がもたついている気がする」という場合、実はプラグの劣化が原因だったりするんですよね。スパークプラグは日々少しずつ劣化するため、ドライバー自身で不調に気づきにくい部品でもあります。
持ち込み交換に潜む落とし穴
最近増えているのが、ネット通販でプラグを安く購入して工場に持ち込む「持ち込み交換」です。コストの目安として、4気筒エンジンなら部品代は1万円前後から狙えるとのことで、お財布に優しいのは間違いありません。
しかし、グーネットピットの事例(トヨタ iQ)でもありましたが、持ち込み部品の適合間違いは非常に多いんです。プラグには「熱価(受けた熱を逃がす目安)」という数値があり、一般的な純正指定だとNGK表記で6番前後が多いとされていますが、チューニングや走り方で最適な数値は変わります。
熱価が合っていないプラグ(高すぎる熱価など)を街乗り車につけてしまうと、カーボンが堆積して逆にエンジン不調を招く恐れがあります。ご自身で手配される場合は、本当にその車に適合しているか、事前によく確認してくださいね。
まとめ
「10万km無交換」という言葉だけを鵜呑みにせず、ご自身の車の使い方に合わせてプラグの状態を気にしてみてください。エンジンの始動性が悪い、アイドリングが不安定、燃費が落ちたなどの違和感があれば、早めに整備工場にご相談いただくのが安心です。
また、ネットでプラグを買って持ち込む場合は、購入前に私たちのような整備工場へ「これ買っていいですか?」と相談していただけると、間違いがなくて確実ですよ。愛車と長く付き合うために、ぜひ参考にしてみてください。